ほぼ完成

Spiral Staircace


作曲日は2005年4月2日。
もう7年も前の曲です。
専門学校時代の課題で使った曲ですね。
懐かしい。


先日紹介した本を読んだので早速その知識を活用してみました。
といっても一番厄介なイコライジングは例の本とは違う本を参考にしたのですが。


2つのオルガンにオクターバーを使いました。
これで低音に厚みを出しています。


ピアノとパッドにステレオエンハンサーを使いました。
これで音に広がりをもたせています。


パッドの音はSpector等のVSTiを使いたかったのですが、結局はHallion Sonic SEに用意されている音色になりました。
残念。
これらは扱いが難しいです。
ちょっとやそっとでは使いこなせそうにないですね


ドラムは1つのパートでありながら出力するチャンネルを変えるという方法を実践してみました。
前までは音色ごとにパートを分けていて面倒臭いと思っていたので大助かりです。
使いやすさを追求しているCubaceがこんな初歩的なことに対応していないはずがないと思っていましたが予想通りでした。


位相チェックにマルチスコープを使いました。
周波数の帯域ごとのレベルを表示してくれるので、
この曲の低音が非常に強くて高音が弱いというのを具体的にはっきりと示してくれました。
また、スコープにてステレオ出力した場合左右に音がどの程度散っているのかを確認しました。
現在は縦長の楕円なのでいい具合に左右のスピーカを活用できています。


そして極めつけは。
全てのパートのミックスが終わったら最終調整として曲全体にエフェクトを掛けます。
曲全体にリバーブを掛けることでバラバラだった各パートの音に一体感が生まれたりといったことを目的とします。
ここで役に立ったのはマルチバンドコンプレッサーです。
今まで創った曲はこれ以上音量を上げたら音割れするけど、音が小さすぎて物足りないという悩みを抱えていました。
マルチバンドコンプレッサーは周波数の帯域ごとにコンプレッサーを掛けることができます。
つまり、音の大きい低音部を圧縮して、そこまで大きくない帯域はそのまま出力することで全体の音量を底上げしているように見せかけることができます。
これによりその悩みを解消しました。


どれも非常に役立ちましたけど、
特にマルチバンドコンプレッサーが凄かったですね。
なんかもう音源が変わった気分。


で、少し経ってから改めて聴き直すとやっぱり粗が目立ちますね。
オルガンにディストーションを掛けるのを忘れていました。
それとは別にオルガンの音がちょっとダサい。
スネアの音が籠ってますね。
あとタムとスネアの音が違い過ぎるのでちょっと違和感。
バスドラの音が大きい。
クラッシュシンバルの音がちょっと大きい。


これを修正したらきっと完成です。
ミックスは大変です。


しかし、いつ聴いてもこの曲にハンドクラップを入れたセンスが凄いな。