扉の伝説

久し振りにゲームのネタを。



扉の伝説
まだ1章の半分くらいまでしか進んでませんが、かなり作り込まれているのはよく分かります。
ただ、もう少しゲームをプレイする人のことを考えた作りにして欲しいというのが本音。
細かいマップやマップチップの設定ミスや致命的でないバグの類はともかく、
システム的にこれはどうなのよ? というのが結構多いです。



敵の強さ
プロローグは特に問題無いのですが、
1章が始まってから最初に発生するイベントをこなそうとしたときに、
いきなり理不尽なまでに強力な雑魚と遭遇して即全滅。
最初に「鍛えろ」と言われますが、
鍛えなければ全く手も足も出ないというのは如何なものか。

どの程度鍛えろとは言われないので(?)数回鍛えましたが、やっぱりそれでも敵が強い。
何の前触れも無くボスクラスの雑魚と遭遇して全滅したのは笑った。

因みに鍛えられる上限が設定されています(15回くらい?)。
なので最初の段階でここまで鍛えるべきです。
そうするとレベル7くらいのルシアがレベル15以上くらいまで上がると思います。

主人公が弱いことを表現するためなのでしょうか?
何でここまでレベルを上げさせる必要があるのでしょうか。
理解出来ません。
それなら1回でそれぞれのパラメータがいくつ上昇というようにした方が良いような。

あと敵がやたら群れてます。
8匹編成の敵とかが結構出てきます。
プロローグに10匹編成の敵が出てきましたがそれは演出上そうしたものと理解出来ます。
しかし、そこら辺を徘徊しているだけの雑魚が何でこんなに大勢で出現させる必要があるのでしょうか。
しかもそいつらが雑魚としてみるなら4匹編成でも充分な強さだというのが始末に悪い。

あと「〜の攻撃」「〜の攻撃」「〜の攻撃」という大群の行動を延々と見ているのが辛いです。

話を聞いた程度の知識しか持っていないので違うかもしれませんが、
FC版FF1やFC版ドラクエ2ロンダルキアへの洞窟あたりをイメージすると良いかもしれません。

技を覚えるアイテムを使わずに進んでいるので、
これは全体攻撃があれば何とかなるかもしれません。



サーチシステム
これはもっと練れたんじゃないかと思います。
サーチの内容は「警戒」と「捜索」の2種類だけで充分であると思います。
いろいろと探しながらプレイする人は同じマップを最低2回歩く必要があるんですね。
転がっているアイテムを探す為と、隠れている物を探す為。
ただの一本道の廊下を歩くのに毎回1往復半するのはひたすらに面倒です。

警戒が対罠と対敵の2種類に分かれているのはどうなんですかね。
罠を警戒していると罠を食らわなくなります。
罠に掛かりはします。
ただダメージ等を受けないだけです。
また、一つの罠は何度も掛かることが出来ます。
罠が多いので結構なストレスになります。

敵を警戒していると奇襲されなくなります。
また、敵の移動ルーチンが変わります。

上でも述べましたが、敵が強いのでなるべく避けたいです。
なので対罠の警戒をするのはあまり効果がありません。
ですが、対罠の警戒をしていなければ罠に掛かります。
現段階で出てきた罠は10ダメージのみだと思うので単発それほど痛くはありませんが、
何度も掛かると結構な影響を及ぼします。
回復魔法の消費MPが多すぎるのであまり使えないのも重要。

というか対敵の警戒をしていなければ奇襲されたときに確実に先制される糞システムをどうにかしてください。
多分これが一番のストレスの元です。

まぁ基本的に捜索モードなので基本的に警戒モードにしないですし、
捜索する必要の無いイベント時は対敵警戒しか使わないというだけの話なんですがね。



そうそう。
このゲームは接触性エンカウントなんですが、
やはりツクールで接触性はやめた方が良いですね。
NPCの移動範囲を指定出来ない(やりようによっては可能?)ので、
プレイヤーに近づいてくる敵はどこからでも延々と追いかけてきます。
最終的には何匹もの大軍勢になって、
一度行き止まりにでもぶち当たると連続エンカウントの恐怖。

あと、見えない敵が多すぎです。
接触性エンカウントと分かっているので、
見えない敵と接触してエンカウントするのはかなり腹が立ちます。
これは実際にやってみるとよく分かると思います。



ここまではまぁ我慢出来ます。
何だかんだ言いながらもある程度の対抗策が用意されていますので。

許せないのはマップの広さ。
はっきり言っておかしいです。
そこらのゲームのボスまで到達するくらいの距離で漸く1/3くらいです。
作者はテストプレイの段階で広すぎると思わなかったのでしょうか?

山越えはしんどいですよ。
それは分かりますよ。
ただ、そういうしんどさをゲームで再現する必要は無いでしょう。
まだ終わらないのかよと何度も思いました。



まとめ
嫌気が差すほど広いダンジョンを最低2回歩きアイテムを取りこぼさない様に注意し、
遭遇したら全滅する可能性のある雑魚を常に警戒し、
極端に多い、敵の奇襲にうんざりしながら進むゲームです。



ここまでボロクソに言っていますが物語自体は面白いですよ。
クソゲーみたいな印象を持たれるかもしれませんが、
本当につまらないゲームはそもそも紹介なんてしませんので。
これだけは誤解しないでくださいね。

RPGを制作する上で初歩的な部分の調整の煮詰め方が甘いのが残念だ、と言っています。



因みに私はフリーシナリオのRPGは嫌いですよ。
大抵のフリーシナリオはイベントをこなす順番がフリーなだけじゃないですか。
イベントの解決方法が一つしかないというのはフリーシナリオと呼べるのか。



あと作者がこのゲームのことをやりこみ系だと仰っていますが、
本筋とは関係の無いサブイベントや、
何の意味も無いコレクターアイテムを収集するのをやりこみだとは全く認識していない人間としては撤回してもらいたいです。
作者のコメントからやりこみの意味を低レベルやTAと解釈するのはあまりにも無理がありすぎます。

このゲームを強制戦闘のみ行いクリアとかTAとかそういう話題が出たら飛びつきますのでよろしく(何