京都アニメーションにて

京都アニメーション第1スタジオに行きました。
京阪六地蔵駅のすぐ側に献花台があったのでそこで手を合わせて帰るつもりでしたが、
現場はすぐ近くなので一目見ておくことに。


曲がり角を道なりに沿って進むといきなり目の前に焼けて変わり果てた建物が出現します。
建屋自体はかなり小さいと感じました。
この小さな建物から世界を魅了するアニメが発信されていたのかと思い、
また、そんな偉大な施設がちょっとした外出で行けるレベルの場所にあることを光栄に思います。


その姿はもう見るも無残な状態でした。
黄土色の外壁は大半が煤で真っ黒になっており、一部が溶けています。
それでも、外壁はまだ原型が残っている分まだマシな方です。
曇っていたせいか内部には全く光が届いていない状態でした。
燃え尽きて炭化していると思われるのですが何にも見えないです。


唯一螺旋階段が見えましたが、錆びきった鉄みたいな色をしており、床板が傾いてます。
金属製でそう簡単には壊れないはずなのでその時の火力が如何に凄かったのかが伝わってきます。


事件発生前まではごく普通に仕事をしていた場所なのに、
僅か1、2分程度で地獄に変貌しました。
報道で被害者、犠牲者がその時、どんな行動をしたのかを聞いていましたが、
実際に現場に来るとその時の様子がかなり強烈なイメージとして頭に浮かびます。
しかし、それでも、現場に来てもまだ現実感が沸きません。
今、私が立っている場所で消火活動、救命活動が行われ、多くの方が亡くなったことが信じられないのです。
今でも嘘であって欲しいと思っています。


私は「ハルヒ」「らき☆すた」「けいおん!」が放送していた頃は京アニファンだったと思いますが、
最近はそうでもなかったと思っていました。
京アニだからと贔屓したりはしていません。
けいおん!」以降の作品は「あぁ、これ京アニだな」と思う程度でした。
それでも事件の報道を聞いてからずっと胸にもやもやした感じが続いており、気分が晴れません。
こんな私でもこれほどの影響を受けているのですから、
被害者御本人、御遺族、関係者の方々の心中はどれほどのものか想像することも出来ません。
1日でも早く回復し、元の生活に戻れることをお祈り致します。


一度京アニに行ってみたいとは思っていましたが、
こんな形では行きたくなかったです。
もっと別の形、聖地巡礼的なノリで行きたかったです。